SS「温泉に行こう」
2017/04/03(Mon)19:17
ワンドロ「温泉」に投稿しようと思ったけれど、よく考えたら温泉の描写がないなー…と思って投稿しなかったSSです。
付き合ってるふたりのG温泉イベント
「らっしゃーせー」
ガソリンスタンドでバイクの給油をし、そわそわと辺りを伺う。放課後は集めた素材をだいだら.に持って行くと言っていたけど、相棒はまだこの辺を通っていないようだ。
今のうちに相棒が来た時に何て誘うか考えとくか。
「よっ、相棒。今からツーリングしようぜ!」
…や、これだと相棒に用事があったら断りにくいか…?
「たまにはバイクで目的のない旅に出たくなるんだ。相棒、俺と一緒に風にならないか?」
あー…ちっとくさいか…もっと自然な感じで誘いたいよな。
「よっ!気分転換にバイクでどっか出かけようと思ってさ。相棒も一緒にどうだ?」
よし、台詞はこんな感じでいいよな。自然に誘える流れになってるよな。
もし断られてもこれならダメージも少ないし。
「あー早く来ないかなー」
先にトイレに行っておくか。いや、その間に相棒がここを通り過ぎたら困るし。
「って…え?」
何かとても見覚えのある人が視界の隅にいた気がして振り返ると、いつの間にか相棒が立って俺を見ていた。
俺がずっと見ていた方角とは別の方角に佇んでいたってことは……。
口元を手で押さえて堪えるように近づいてくる様子を見ると、今来たばっかりという感じではなさそうだ…。
「………い、いつから?」
「陽介が給油していた辺りから」
「最初からじゃんか!声かけろよ!」
「なんか真剣に誘い文句を考えてるだから声かけづらくて」
顔がただひたすら熱い。
相棒は相変わらずのポーカーフェイスでうんうんと頷いた。
「俺が来るのを待っててくれたんだ。じゃあ行かないと失礼だよな」
「気遣われると余計恥ずいんだけど!」
あーもう恥ずい!穴があったら潜りたい!自分で入る穴を掘って大声で叫びたい!!
うずくまって顔を覆っていると、「温泉に行こうか」って声が降ってきた。思わず相棒を見る。
「ちょっと疲れてたし、陽介と裸の付き合いをして癒されたい」
「お、おう!…ってかヘンな言い方すんな!」
「いいだろ、俺と陽介の仲なんだし」
一緒に出かけられる。嬉しくて思わず立ち上がってしまう。にこにこと笑っている相棒に頭をくしゃくしゃと撫でられてしまった。
「犬の耳としっぽが見えるぞ」
「あーもうなんとでも言え!」
ふたりでツーリングして温泉に行って。そう考えただけで楽しくなっちまうので、もう開き直ってしまうことにした。
露天風呂で疲労回復したものの、もれなく相棒との「ご休憩」もついてきたため、結局腰を痛めて帰ってきたのだった。
付き合ってるふたりのG温泉イベント
「らっしゃーせー」
ガソリンスタンドでバイクの給油をし、そわそわと辺りを伺う。放課後は集めた素材をだいだら.に持って行くと言っていたけど、相棒はまだこの辺を通っていないようだ。
今のうちに相棒が来た時に何て誘うか考えとくか。
「よっ、相棒。今からツーリングしようぜ!」
…や、これだと相棒に用事があったら断りにくいか…?
「たまにはバイクで目的のない旅に出たくなるんだ。相棒、俺と一緒に風にならないか?」
あー…ちっとくさいか…もっと自然な感じで誘いたいよな。
「よっ!気分転換にバイクでどっか出かけようと思ってさ。相棒も一緒にどうだ?」
よし、台詞はこんな感じでいいよな。自然に誘える流れになってるよな。
もし断られてもこれならダメージも少ないし。
「あー早く来ないかなー」
先にトイレに行っておくか。いや、その間に相棒がここを通り過ぎたら困るし。
「って…え?」
何かとても見覚えのある人が視界の隅にいた気がして振り返ると、いつの間にか相棒が立って俺を見ていた。
俺がずっと見ていた方角とは別の方角に佇んでいたってことは……。
口元を手で押さえて堪えるように近づいてくる様子を見ると、今来たばっかりという感じではなさそうだ…。
「………い、いつから?」
「陽介が給油していた辺りから」
「最初からじゃんか!声かけろよ!」
「なんか真剣に誘い文句を考えてるだから声かけづらくて」
顔がただひたすら熱い。
相棒は相変わらずのポーカーフェイスでうんうんと頷いた。
「俺が来るのを待っててくれたんだ。じゃあ行かないと失礼だよな」
「気遣われると余計恥ずいんだけど!」
あーもう恥ずい!穴があったら潜りたい!自分で入る穴を掘って大声で叫びたい!!
うずくまって顔を覆っていると、「温泉に行こうか」って声が降ってきた。思わず相棒を見る。
「ちょっと疲れてたし、陽介と裸の付き合いをして癒されたい」
「お、おう!…ってかヘンな言い方すんな!」
「いいだろ、俺と陽介の仲なんだし」
一緒に出かけられる。嬉しくて思わず立ち上がってしまう。にこにこと笑っている相棒に頭をくしゃくしゃと撫でられてしまった。
「犬の耳としっぽが見えるぞ」
「あーもうなんとでも言え!」
ふたりでツーリングして温泉に行って。そう考えただけで楽しくなっちまうので、もう開き直ってしまうことにした。
露天風呂で疲労回復したものの、もれなく相棒との「ご休憩」もついてきたため、結局腰を痛めて帰ってきたのだった。
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No.220|主花SS|Comment(0)|Trackback