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ラフレシ庵+ダブルメガネ


やそいな8新刊その2「恋愛ラビリンス」

2015/09/15(Tue)21:03


52p/R18/500円(イベント価格)/デジタルレーザー
PQ主花(恋人未満前提)
惚れ薬を飲んだ主人公(岸田大和)に襲われる陽介の話。
PQごーこんきっさやエンディングに関するネタばれ注意です。
襲ってるけどあんま暴力っぽくはないと思います…多分。

とらさん通販(イベント終了後に発送予定)
http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0030/34/69/040030346923.html

サンプル本文は続きからどうぞ。




やそいな新刊その2です。
ほんとはスパーク合わせで作ったんだけど、やそいなに間に合うんじゃね?と思って頑張っちゃったらページ数が結構ある分校正がなかなか終わらなかったり、印刷所のやりとりとかイベント搬入やイベント後に行く旅行の荷造り等々に追われ、「なんでできると思ったんだ…」と数日前の自分に幾千の呪言を浴びせかけている毎日…でした…(ヽ´ω`)
入稿後、サンプルを作ってる時点ですでに誤字を一個発見して悶え転がっているところです;


ところでゲオのしゅはなCD…だ、誰か聴かせてください…(切実)
近くのショップではペルソナのぺの字もなかったのだよ…。





恋愛ラビリンス


◆主人公(岸田 大和)×花村陽介
◆ペルソナQ
ごーこんきっさ及び文化祭脱出後のネタばれ注意
◆18歳未満閲覧・購入禁止



 なぜこんなことになっているんだろう。思い返してもよくわからない。
 
端的に言おう。俺は今相棒に襲われている。といっても暴力を振るわれているわけではない。もしそうだったならバステなのか他に理由があるのか判断して、落ち着くまで間合いを図って様子を見るだろう。だけど今回はそうじゃない。いわゆる性的な意味で襲われていた。
 なんて説明すると冷静に観察してるように思うけどそうでもない。逃げられるなら逃げ出したいけど、上から圧し掛かられて身動きがとれない。
「落ち着けって…相棒、なあ」
 何度もそう声をかけたが、上から圧し掛かっている相棒はヘッドホンを外し、制服を脱がすことで頭がいっぱいなようだ、まるで反応がない。中途半端に脱がされて、ジャケットの腕が抜かれていないので後ろ手に腕を拘束された形になってしまい、抵抗が難しい。
「んうっ」
 首筋を舐められて思わずヘンな声が出ちまった。その声に気を良くしたのか、相棒は小さめの唇を横に引いた。その笑みは熱っぽい瞳と相まって雄の部分を際立たせるようで、すごくセクシーだ。
 って落ち着け落ち着け落ち着け。このままじゃ相棒のペースに引きずり込まれちまう。自分にそう言い聞かせて、とにかくなんでこうなったのか状況判断をしようと頭を振って、辺りを見渡す。
 不意に床に転がっている小瓶が目に映った。ピンク色の小瓶は蓋が外れていて、中に入っていただろう液体は無くなっていた。
「なにか、飲んだのか…?」
 問いかけても返事はない。ただ俺の首筋や鎖骨を舐め、時々軽く歯をたててくる。腰をよじってその刺激を逃がそうとした。
 その小瓶には見覚えがあった。たしかごーこんきっさを4次会の半分くらいまで踏破して、休憩するために迷宮を出た時のことだ。



 腹ごしらえをしようとみんなで屋台をめぐっていた時に玲ちゃんが興奮気味に言った。
「もうすぐリーダーの運命の相手、わかるのかなー!」
 当の本人である相棒は素材の売却やペルソナ合体などに行っている。
 それに対して真田さんがパチンと指を鳴らした。
「あの回答からすると相当の猛者でないと相手はつとまらないな」
 岳羽さんが苦笑いした。
「あー、たしか『好きな人に思いの丈をぶつけるには』でしたっけ。殴り合いはないわー。リーダー、質問に答えるのが面倒になってるんじゃないですか」
 それを聞いて里中が俺を見た。
「なんだよ」
「…リーダーの運命の相手ってあんただったりして」
「はあ?」
 里中が意味ありげな視線を送ってきた。
「だってさ、あんたら鮫川の河川敷で殴り合いしてたんでしょ」
 言われてやっぱり「はあ」とため息がもれる。
「あれは友情を確かめ合ってたの!一緒にしないでくださいます?つかそもそも運命の相手が男って色々おかしいだろ!」
 否定しても気にした様子もなく里中は続けた。
「それに本当の八高の合コンでもあんたに質問ぶつけてたじゃん。この中で好みなのはだとかさー」
「あのサムイ合コンの話を蒸し返すのはやめようぜ…」
 そう言うと、里中も「う…たしかに」とうつむいた。
「まあ相棒の運命の相手はお楽しみっつーことでいいだろ。俺、ちょっとトイレ」
 みんなで雑談するのは楽しいが、この話題はなぜか気が乗らなかった。相棒に好きな人がいるというのは本人談で知っている。相手が誰かという話はしなかった。相手について聞くと、相棒は無言で静かに笑っていた。多分、片想いなんだろう。
 トイレで用を足して廊下をぼんやり歩いていると、保健室から声をかけられた。
「花村様、ちょうどいいところに」
 保健室の主であるエリザベスさんが出入り口に立っていた。
「どーしたんすか?」
 近寄ると、エリザベスさんから何か小さな物が差し出された。それはピンク色の小瓶だった。蓋にハートと天使の羽をあしらっていて、小瓶の中には透き通った液体が入っている。
「花村様にお願」
「俺が受けます、その依頼…!」
 エリザベスさんの背後から肩を掴んでそう言ったのは八高と月高を束ねるリーダーであり、俺の無二の相棒でもある岸田大和だ。姿が見えないと思ったら保健室にいたらしい。いつもクールな態度を崩さない大和が珍しくどこか焦った様子だ。
 エリザベスさんはきょとんと目を見開いた後、「まあ、よろしいのですか」と満面の笑みを浮かべた。
「花村様、なんでもございません。失礼いたしました」
 エリザベスさんは微笑をたたえて優雅に会釈をし、踵を返して保健室の中に戻っていった。
 相棒は複雑そうな表情を浮かべて一瞬だけ俺を見ると、無言で背中を見せ保健室に入っていった。その引き戸が締められ隔てられると、保健室の中の会話は聞こえない。
  思わず頭を掻いた。
「いったい何だったんだ…?」



 思えば最近どこか相棒の様子がおかしかったのは、その小瓶を介したやりとりの後からだったのだ。時々誰もいないところでこっそりため息をついたり、俺のことをじっと見たり。でも問いただしても「大丈夫」と言って俺の頭をくしゃくしゃにしてくるだけで何も打ち明けてくれなかった。 
「そんなに俺が頼りないかよ…」
  思わず本音が漏れた。
  相棒の好きな子のことが話題になった時も苦笑いで誰かとかどういう人なのかとかも教えてくれなかった。相棒が心に秘めている相手は誰なのか、ずっと気になっていた。モテモテの相棒の周りには可愛い女の子がいっぱいいて、相棒は誰にでも分け隔てなく優しく接するから誰なのか予測すらつかなかった。
  俺が心配しなくても相棒なら自分でなんとかしてしまえるんだろうな。身勝手にチクリと胸が痛んだ。
 俺のTシャツを捲ろうとしていた相棒が顔を上げ、俺を見た。こんな状態で言葉がちゃんと大和のハートに届いているかわからない。
「俺にできることだったら何でもしたいし、愚痴だったら付き合うし、なんか困ってることがあるんならなんで相談しないんだよ、バカ…!」
 もしかしたらエリザベスさんからの依頼のことで悩んでいたのかもしれない。そうだったとしても言えないことがあるなら言わなくてもいい。気分転換に付き合うことだってできるのに。
「お前はなんでも自分で背負って…かっこ良すぎなんだよ。ちっとは俺に寄りかかれよ!相棒なめんな」
 いざって時に頼りにされないのって結構つらいな。相棒を名乗ってるのに不甲斐ない。
「え?…んむッ」
  口元に何か触れていて、見たらそれは相棒の唇だった。
 唇を触れられるだけじゃなく食まれて、かじられて、舐められる。
(頼られたいけど、こういう意味じゃなくてだなあ…!)
「ちょ、やま…っん…!」
 少し唇を離した大和の口内から赤い舌がちろりと姿を見せて、思わずドキッとしちまう。息を整える間もなく俺の唇をつついてきて、戸惑っているうちに大和の舌が角度をつけて口の中に入り込んできた。なにか果実のような甘いにおいと薬っぽい味がする。ちろちろと舌が俺の歯や舌先を舐めてくる。
「……んぅ…ふっ…!」
 味見を終えたように、今度はザリッと大胆に口中を舐め回してきた。舌の先っぽや上顎の敏感な部分を舐め擦られると変な声が出そうなくらい気持ちいい。すごく…ヤバい。抵抗しようと大和の胸に手を当てたまま、動けずにいた。うまく呼吸ができなくて苦しくなってきた。
 ディープキスはますます深く、激しくなってきて、くちゅくちゅといやらしい音が響いて、なんかヘンな気分になってくる。力が抜けて、相棒のされるがままになっていく。
 無意識に目をつぶっていたのをなんとか開けると、相棒は熱っぽい真剣なまなざしで俺を見ていた。
(うっ…やばい……マジやばいって…!)
 相棒にそんな風に真剣なまなざしで見つめられると俺はどう反応していいのか困ってしまうのだ。こいつの場合、真剣と冗談の区別がつき辛いからよけいに困る。けど、たぶん、これはピンクの小瓶の中に入っていた液体の影響を受けているんだよな。
 エリザベスさんが俺を見て呼び止めかけた時、この小瓶を手に持っていた。相棒がそれを遮ったということはあまり良くない物だったのかもしれない。
(よくわかんねーけど、あれって、俺をかばったのか?)
 相棒ですらこんな風に暴走するんだ。運ステータスの低い俺がその小瓶の中身を飲んだらとんでもないことになりそうだ。それでエリザベスさんを慌てて引き留めたのか。
「うふぁっ…!」
 相棒の胸をなんとか押しやって唇を離した。
 ディープキスをひとしきりして唇は満足したのか、服を捲り上げられて胸元まで肌がさらけ出される。
「ぅひっ!な、に…なんっ」
 片方の乳首を指で摘まれて、もう片方の乳首を舐められた。男の乳首なんて楽しいわけがないだろうに、摘んだり親指で緩急つけていじってくる。
(あ…もしかして好きな女の子と勘違いしてんのか…?)
 あの小瓶の影響で目の前にいる相手を勘違いしてるなら納得がいく。
「しっかりしろって。男の俺にこんなことしてどうすんだよ。相手間違えんなって」
 ぺちぺちと両手で相棒の頬をはたいたが、相棒は相変わらずの様子だ。顔を上げると俺を熱っぽく見つめて、吐息のような掠れた声で囁いた。
「お前がいい。欲しい…お前が」
 うわ。鳥肌が立った。それもイヤな感じじゃない方で。相手が違うだろうに、俺がそんな風に求められているのだと勘違いしそうになる。
(本命相手じゃないのに、こんなに興奮した顔して…)
 乳首だけじゃなく腹やへそ、腰まで舐めてくる。息を荒くして、早く欲しいって雄の顔をにじませて、懸命に愛撫している。
 相棒の下半身を見ると、すでに勃ってるみたいで、制服越しにもわかるくらいはっきりと主張している。
(こうなっちまったら射精するまでは止まれないよな…。うん)
 今、相棒は特に俺を拘束するような動きは見せていない。覚悟を決めて腕でなんとか上半身を起こすと、脱ぎかけのジャケットを腕から抜いて、相棒のベルトに手をかけた。




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