主丸SS 3本
2020/11/03(Tue)10:31
最近書いたお題のSS3本です。ナチュラルに同棲している主丸^^
【お題】傍にいて×一緒に寝て
このところ忙しすぎて自己管理がなっていなかった自覚はある。
「すごい熱だね」
体温計を見て丸喜は俺の頬に触れた。いつもは暖かく感じる手のひらも今日はひんやりと感じる。布団をかぶっていても体が震えるほど寒く感じる。
「今日はあったかくして休んでね」
「うん……」
丸喜に毛布をかけられて素直にうなずく。丸喜がどこかに行こうとするので思わずその手を掴んだ。
「ん? 大丈夫だよ。傍にいるよ」
その言葉に思わずほっとする。体だけでなく心まで弱っているんだろうか。すると丸喜は自分の服を脱いで、パジャマに着替えた。まだ寝る時間には早い気がするけど。
なぜか丸喜は俺の布団の中に入ってきて、ぎゅっと俺を抱きしめた。
「こうしてね、くっついているとよく眠れるでしょ?」
確かに、暖かくて、丸喜の心臓の音が心地よい。
「嬉しいけど……それだと風邪、丸喜に移しちゃうかも」
「いいよ、移して。君が元気になったら、僕の看病をしてくれるんだろう?」
丸喜はいたずらっぽく微笑んだ。
「なんだかんだ言って僕、ただ君をくっつきたいだけなんだ」
このところ忙しくて二人でこうしてゆっくりできなかったからね。
なんて言われたらたまらない気持ちで胸がいっぱいになった。
「はやく……」
「ん?」
「元気になって丸喜を抱きたい」
ふっと息を吐いて丸喜が笑った。
「うん。僕も早く君に抱かれたいよ」
そういうものだから、触れ合った肌はかえって熱くなってしまい、こめかみから汗が流れ落ちた。
【お題】優しくキス×照れる
夢うつつの中、ふわりと優しいものが頬に触れた。
羽のような、あたたかいそれが触れて、眩しくて目が開けられないけれど、だんだん覚醒してくると、それが彼からのキスだとわかる。
「丸喜」
それは大事なものを愛おしむような、優しくてあたたかな声。
僕の名前を宝物のように呼んでくれる。
キスは頬だけでなく、鼻筋、額、そして唇の上にも落とされていく。
あまりに心地よくて、目を開けるタイミングを失ってしまった。
すると息で彼が笑っているのを感じた。
「起きてるんだろう? 丸喜」
その言葉にゆっくり目を開けると、彼はすぐ傍で、肘に自分の頭を乗せて僕を愛おしそうに見つめていた。思わず胸が高鳴ってしまう。
「うん……タイミングがつかめなくて。こういう時、どんな顔をして起きたら良いのかわからないよ」
ふ、と彼は形の良い唇を横に引いた。
「目を開けたら、俺にキスでもしたら良いんじゃないですか」
その言葉に、何だか顔が熱くなってしまう。
「う、うん……」
彼に唇を寄せると、キスしやすいように彼も顔を寄せてくれる。
彼の肩に手を乗せると、その頬に気持ちを乗せて口づけする。
「お、おはよう。透流君」
「うん。おはよう」
何だか顔を合わせるのが照れくさくて、布団をかぶり直した。
「ふふ。また寝るんですか」
「やっぱり照れちゃうよ!」
布団から出ている頭をくしゃりと撫でられて、やっぱり布団から出るタイミングがわからなくなってしまった。
【お題】やさしくキスしたい×あざとい
週末の夜も更ける頃、ようやく帰ってきた丸喜は疲れた顔をしていた。
「おかえりなさい」
「ごめんね。こんな時間に起こしちゃって」
「ううん。さっきまでレポートを書いていて、終わったところ」
抱きしめると、たばこやお酒の匂いがした。夜勤の日は酔っ払いの相手が多いという。今夜もそうだったんだろう。
「お疲れ様」
丸喜を抱きしめて、その頬にやさしくキスをした。
「ありがとう……臭うでしょ。すぐお風呂に入ってくるから……その、君さえ良かったらなんだけど……」
持って回った言い方で丸喜が俺を見た。
顔を傾けて促すと、俺の首筋に頬を寄せて、擦りつけた。
「やさしいキスだけじゃ、物足りない気分なんだ」
ため息のような熱っぽい囁き。ゆっくり顔を上げた丸喜は困ったように眉を下ろしている。
「ダメ……かな?」
こぼれ落ちそうな瞳で、俺の小指だけを掴んで。そんなあざとい仕草で誘われて、断る男がいるだろうか。
「行きましょう。洗い落としてあげますよ。丸喜にまとわりつくもの、ぜんぶ」
丸喜の手を取って、シャワールームへと誘うと、丸喜は恥ずかしそうに顔を伏せた。その耳が赤くて、本当に可愛い人だなと思った。
【お題】傍にいて×一緒に寝て
このところ忙しすぎて自己管理がなっていなかった自覚はある。
「すごい熱だね」
体温計を見て丸喜は俺の頬に触れた。いつもは暖かく感じる手のひらも今日はひんやりと感じる。布団をかぶっていても体が震えるほど寒く感じる。
「今日はあったかくして休んでね」
「うん……」
丸喜に毛布をかけられて素直にうなずく。丸喜がどこかに行こうとするので思わずその手を掴んだ。
「ん? 大丈夫だよ。傍にいるよ」
その言葉に思わずほっとする。体だけでなく心まで弱っているんだろうか。すると丸喜は自分の服を脱いで、パジャマに着替えた。まだ寝る時間には早い気がするけど。
なぜか丸喜は俺の布団の中に入ってきて、ぎゅっと俺を抱きしめた。
「こうしてね、くっついているとよく眠れるでしょ?」
確かに、暖かくて、丸喜の心臓の音が心地よい。
「嬉しいけど……それだと風邪、丸喜に移しちゃうかも」
「いいよ、移して。君が元気になったら、僕の看病をしてくれるんだろう?」
丸喜はいたずらっぽく微笑んだ。
「なんだかんだ言って僕、ただ君をくっつきたいだけなんだ」
このところ忙しくて二人でこうしてゆっくりできなかったからね。
なんて言われたらたまらない気持ちで胸がいっぱいになった。
「はやく……」
「ん?」
「元気になって丸喜を抱きたい」
ふっと息を吐いて丸喜が笑った。
「うん。僕も早く君に抱かれたいよ」
そういうものだから、触れ合った肌はかえって熱くなってしまい、こめかみから汗が流れ落ちた。
【お題】優しくキス×照れる
夢うつつの中、ふわりと優しいものが頬に触れた。
羽のような、あたたかいそれが触れて、眩しくて目が開けられないけれど、だんだん覚醒してくると、それが彼からのキスだとわかる。
「丸喜」
それは大事なものを愛おしむような、優しくてあたたかな声。
僕の名前を宝物のように呼んでくれる。
キスは頬だけでなく、鼻筋、額、そして唇の上にも落とされていく。
あまりに心地よくて、目を開けるタイミングを失ってしまった。
すると息で彼が笑っているのを感じた。
「起きてるんだろう? 丸喜」
その言葉にゆっくり目を開けると、彼はすぐ傍で、肘に自分の頭を乗せて僕を愛おしそうに見つめていた。思わず胸が高鳴ってしまう。
「うん……タイミングがつかめなくて。こういう時、どんな顔をして起きたら良いのかわからないよ」
ふ、と彼は形の良い唇を横に引いた。
「目を開けたら、俺にキスでもしたら良いんじゃないですか」
その言葉に、何だか顔が熱くなってしまう。
「う、うん……」
彼に唇を寄せると、キスしやすいように彼も顔を寄せてくれる。
彼の肩に手を乗せると、その頬に気持ちを乗せて口づけする。
「お、おはよう。透流君」
「うん。おはよう」
何だか顔を合わせるのが照れくさくて、布団をかぶり直した。
「ふふ。また寝るんですか」
「やっぱり照れちゃうよ!」
布団から出ている頭をくしゃりと撫でられて、やっぱり布団から出るタイミングがわからなくなってしまった。
【お題】やさしくキスしたい×あざとい
週末の夜も更ける頃、ようやく帰ってきた丸喜は疲れた顔をしていた。
「おかえりなさい」
「ごめんね。こんな時間に起こしちゃって」
「ううん。さっきまでレポートを書いていて、終わったところ」
抱きしめると、たばこやお酒の匂いがした。夜勤の日は酔っ払いの相手が多いという。今夜もそうだったんだろう。
「お疲れ様」
丸喜を抱きしめて、その頬にやさしくキスをした。
「ありがとう……臭うでしょ。すぐお風呂に入ってくるから……その、君さえ良かったらなんだけど……」
持って回った言い方で丸喜が俺を見た。
顔を傾けて促すと、俺の首筋に頬を寄せて、擦りつけた。
「やさしいキスだけじゃ、物足りない気分なんだ」
ため息のような熱っぽい囁き。ゆっくり顔を上げた丸喜は困ったように眉を下ろしている。
「ダメ……かな?」
こぼれ落ちそうな瞳で、俺の小指だけを掴んで。そんなあざとい仕草で誘われて、断る男がいるだろうか。
「行きましょう。洗い落としてあげますよ。丸喜にまとわりつくもの、ぜんぶ」
丸喜の手を取って、シャワールームへと誘うと、丸喜は恥ずかしそうに顔を伏せた。その耳が赤くて、本当に可愛い人だなと思った。
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No.306|主丸SS|Comment(0)|Trackback